『井の中の蛙大海を知らず』

こんにちは。

背番号34番 人間生活学部児童教育学科3年の嶋中美帆です。

はじめに、日頃より十文字学園女子大学サッカー部にご支援ご協力して下さっている方々に、改めて感謝申し上げます。

2020年12月20年(日)南葛SCと試合を行いました。2020シーズン最後となる、公式戦でした。

結果は1-2の敗戦。今回の試合は、来シーズン、さらに上で闘うことができるかどうかを左右する大事な一戦でしたが、2020シーズンは敗戦という締めくくりとなりました。

ここで、2020シーズンを振り返り、私たちの十文字学園女子大学サッカー部の根底にある「もの」について、私なりに言及したいと思います。

新型コロナウイルスの影響により、2020シーズンの練習は自主練から始まりました。ポジションの近い人を集めてグループを作り、そのグループの中でメニューを作成し、各々の環境で練習に取り組むという状況が約1ヶ月半ほど続き、それぞれの環境で練習に取り組みました。

それぞれの家庭環境や地域の環境というものは差異が生じるものですから、全員が同じ条件で同じように練習を行う事は難しいです。やむを得ずメニューを変更させて行った選手もいたと思います。ですが私は、その環境の違いに甘えていた選手が、少なからずチームにいたと考えています。練習方法やメニューが分からない、手段がないからできない、どの強度で行えば良いのかが分からない、と匙を早々に投げてしまっていた選手がいたのではないかと。

なぜいきなり自粛期間の練習について書いているのかというと、このメニュー作りが、私の言及すべき根底にある「もの」を分かりやすく表しており、この頃から、私たちサッカー部の根底にあるものが垣間見えていたと、思ったからです。


「井の中の蛙大海を知らず」という故事成語があることをご存じの方も多いと思います。自分の目で見たり耳で聞いたりするなどして得た経験や知識が圧倒的に少なく、それでいて自分の乏しい見聞にこだわってしまうという意味があります。

私たちの根底にある「もの」は、まさしくこの言葉ではないでしょうか。

私たちサッカー部に所属している選手の多くが、サッカーの最前線を学んできていない選手であり、多くは経験が乏しい選手たちです。そのため、私たちが経験し学んだといっていることの多くは、その全体像の一部でしかありません。その一部を経験し自分の中に積み重ね、そこからさらに経験を積んでいくことで初めて、新たなものを得ることができるようになりますが、私たちの中でそれができている選手はほとんどいません。小さな世界を見てその世界の中で少し上に行っただけで満足している人が多いのが、チームの現状であると思います。

先ほど記した自粛期間のメニュー作りに沿って書かせて頂きますが、各家庭環境や地域の環境が異なるのであれば、それぞれの環境に応じた同強度の別のメニューを新たに組み直せば良いだけの話です。どの程度の強度を行えば良いのかが分からないのであれば、公式戦の日程やシーズンを通しての時期をみて逆算していけば良いだけの話です。しかし、その別メニューを組めるだけの知識と経験が私たちの中には乏しいため、十分なメニューを組むことがはじめの方はできていませんでした。

この根底にある「もの」は、サッカーのスキルや戦術理解においても共通のことが言えます。そして、今回の最後の公式戦に至るまでずるずると持ち込んでしまいました。

2020シーズン、不甲斐ない結果が続いたのもこの事が根底から抜けていなかったからだと私は思います。

今後、この根底にある「もの」を改善し取っ払っていかなければ、目標達成など果たせないでしょう。

しかし、2020シーズンを通して、私たちはいかに「井の中の蛙大海を知らず」であったのかを痛感しました。この2020シーズンで私たちは「井の中の蛙大海を知らず」であることを知ったのです。

この2020シーズンで得たものは決して無駄ではありません。サッカーは私たちが知らない世界がまだまだあります。現状、その数ある知らない世界を知らないのであれば、これから知っていけば良いだけです。ここで気付いたのであれば、ここから始めるしかない。十文字学園女子大学サッカー部に携わって下さっている各分野のスペシャリストに話を聞いたり、自分で観戦をして分析したり、練習メニューのポイントを自分でまとめて蓄積させるなど、できることはたくさんあります。

そして幸いにも、2021シーズンでも挑戦する機会があります。時間は限られているかもしれませんが、今だからこそできることをやり、最大限を注ぐ事しか、私たちには道は残されていません。

私たち自身の手で、私たちの目標を掴みます。

新型コロナウイルス感染拡大が日に日に深刻化している昨今ですが、変わらず練習することができるこの素晴らしい環境に感謝し、日頃より十文字学園女子大学サッカー部にご支援頂いている皆様に少しでも恩返しできるよう、精一杯を注いでいきたいと思います。

今後とも、十文字学園女子大学サッカー部へのご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。